松の剪定はいつ?もみあげとみどり摘み、機械で刈ってはいけない理由
松の剪定はいつ?もみあげとみどり摘み、機械で刈ってはいけない理由
松の手入れは、他の庭木とまったく違う仕事です。鋏だけでは仕上がりません。
そして、松のある庭は手入れの差がそのまま出ます。門かぶりの松がきれいに整っている家と、伸び放題になっている家では、家全体の印象が変わります。
年に2回、別々の作業をします
みどり摘み(4〜5月)
春、松は枝の先からロウソクのような新芽を立ち上げます。これを「みどり」と呼びます。
放っておくと、この新芽が一斉に伸びて、枝が急に長くなります。そうなる前に、手で摘んで長さをそろえるのがみどり摘みです。
- 勢いの強すぎるみどりは、根元から欠く
- 残すみどりも、指で折って長さを半分ほどに詰める
- 1本の枝先に2〜3本残して、バランスを取る
鋏を使いません。手で折ります。鋏で切ると切り口が茶色く残り、目立つためです。
もみあげ(11〜12月)
冬の作業です。枝に残っている古い葉を、手でむしり取ります。
松は葉が何年か枝に残るので、放っておくと枝の内側が古い葉で詰まります。これを取ってやると、枝の1本1本が見えるようになり、日と風が中まで入ります。
同時に、不要な枝を抜いて、翌年の形を作ります。これが松の仕上げです。
もみあげをした松は、遠目に見ると枝が透けて、雲のような塊がいくつも浮かんでいるように見えます。これが「玉散らし」の姿です。
機械で刈ってはいけない理由
松を刈込みバサミやヘッジトリマーで刈ると、どうなるか。
葉が途中で切られて、切り口から先が茶色く枯れます。 松の葉は針状なので、途中で切れると断面がそのまま残ります。木全体が茶色くくすんで見え、松らしい姿になりません。
しかも一度こうなると、その葉が落ちて新しい葉に入れ替わるまで、数年かかります。
だから松は手作業です。時間はかかりますが、代わりの方法がありません。
「安い」松の手入れに注意
松の手入れが他の木より高いのは、この手間があるからです。極端に安い見積りが出てきた場合、機械で刈って終わりにするつもりかもしれません。「もみあげはしますか」と一言聞いてみてください。
放置した松は戻せるか
「何年も手が入っていない松がある」というご相談は多いです。
多くの場合、戻せます。 ただし一度では終わりません。
松は、葉のない古い枝から新しい芽を出す力が弱い木です。一気に切り詰めると、芽が出ないまま枯れる枝を作ってしまいます。そのため、2〜3年かけて段階的に整えていくことになります。
- 1年目 ── まず古い葉を全部落とし、枝の状態を見えるようにする。明らかに不要な枝を抜く
- 2年目 ── 残す枝を決めて、形の骨格を作る
- 3年目 ── 玉の形を整えて、以後は年2回で保つ
焦らず戻すほうが、結果的に早いです。
他社で断られた松も
松を扱える職人は減っています。手間がかかるわりに、機械で済ませられないためです。「うちでは松はやっていません」と断られた、というお話をよく伺います。
庭番(niwaban) は松の手入れを承ります。 もみあげも、みどり摘みも、既にある仕立て(門かぶり、玉散らし)の引き継ぎも対応します。
世田谷区のあたりには、代々手を入れてきた立派な松が今も残っています。「親の代から頼んでいた植木屋が引退してしまった」というご相談も、そのまま引き受けます。前の職人がどう作ってきたかを読んでから鋏を入れるので、急に姿が変わることはありません。
まずは見せてください。どの段階から手をつけるべきか、お答えします。お見積りは無料です。
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