重機が入らない場所の伐採「吊るし切り」とは|狭い庭でも木は切れます
「重機が入らないので、うちでは無理です」。そう断られてご連絡をいただくことが、かなりあります。
東京23区の庭は、ほとんどが重機の入らない現場です。それでも木は切れます。倒すのではなく、下ろすからです。
倒せる現場は、ほとんどありません
山や広い敷地であれば、根元を切って一方向に倒せば終わります。作業は短時間で済みます。
しかし23区の庭で、木の高さぶんの空き地がある場所はまずありません。倒せば、家、塀、隣家、駐車中の車、電線、どこかに必ず当たります。
だから木の上から順番に、少しずつ解体していくことになります。
吊るし切りの手順
1. まず登って、支点を取る
木に登り、幹の上部にロープを回して支点を作ります。ここが作業全体の要です。 これから切る枝を、この支点から吊ることになります。
登る前に、幹が腐っていないか、枯れ枝が残っていないかを確認します。腐った木に体重をかけるのが、いちばん危険です。
2. 切る前に、枝をロープで吊っておく
ここが「吊るし切り」と呼ばれる所以です。
枝を切ってから受け止めるのではなく、切る前に吊っておきます。 切り離した瞬間に落ちないよう、あらかじめ荷重を支点に預けておくわけです。
3. 切って、ゆっくり下ろす
切り離した枝を、地上の人間がロープを送りながら、少しずつ下ろします。落とすのではなく、下ろす。
室外機、物置、カーポート、フェンス、隣家の屋根。すぐ横に何があっても、これなら傷をつけません。
4. 幹も、上から輪切りに
枝を落とし終えたら、幹を上から短く切って下ろしていきます。太い幹は重いので、1回に切る長さは短くなります。
5. 小割りにして搬出
下ろした木を運べる大きさに切り、積み込みます。車を家の前に停められない現場では、ここがいちばん時間のかかる工程になります。
なぜ費用が上がるのか
倒せる木と吊るし切りの木では、かかる時間が数倍違います。
- 登って支点を取る準備
- 枝1本ごとにロープを掛ける
- 少しずつ下ろす
- 手で運ぶ距離が長い
伐採の見積りを見て「切るだけなのに」と思われるのは自然なことですが、費用は「切る」ではなく「下ろす」ことにかかっています。
電線が近い場合
電線に接している、または接しそうな木は、まず電力会社へご連絡ください。 電線まわりの処理は電力会社の管轄で、対応してもらえる場合があります。
私たちもその後の作業として伺いますが、順番を逆にすると危険です。
庭番(niwaban) が対応できる現場
実際にお引き受けした例
建物と建物のあいだ、幅1mほどの通路に育った高木。すぐ横にエアコンの室外機と物置、反対側はフェンス。クレーンもトラックも入りません。
木に登り、上の枝から順に切ってロープで吊り下ろしました。落とせば室外機もフェンスも壊れるので、1本ずつ手元まで下ろして搬出しています。周囲の設備に傷をつけずに終えました。
施工事例のページに、作業前後の写真を載せています。
こうした現場が、23区では珍しくありません。
- 家と塀のすき間
- 建物の裏側、担いで回るしかない場所
- カーポートや物置の真横
- 電線の下
「無理だと言われた」木こそ、見せてください。できるかできないかを、正直にお答えします。 見たうえで難しければ、そう申し上げます。
お見積りは無料です
高さ、幹の太さ、周りに何があるか、車をどこまで寄せられるか。これを見ないと金額は出せません。
庭木1本あたり10,000円〜200,000円、切った木の処分費まで含んだ金額でお出しします。見積りでお出しした金額から増えることはありません。
都内全域と隣接する三県よりご依頼を承っております。お電話に出るのは実際に伺う職人です。