切り戻し剪定とは|どこで切るか、強く切るときに何を残すか(荒川区・立川市・品川区の現場から)
「この枝は、どこで切ればいいんですか」。剪定でいちばん多い質問です。答えは、枝の分かれ目か、枝の付け根で切ること。この切り方を「切り戻し」と呼びます。
3つの現場の写真を使って、切り戻しの考え方を説明します。
枝の分かれ目で切る(立川市・8月)

枝を途中でぶつ切りにすると、切り口のすぐ下から細い枝が何本も出て、かえって込み合います。切り口が枯れ込んで、そこから傷むこともあります。
そこで、残す枝を先に決め、その枝が分かれているところで切ります。写真は、伸びすぎた枝を、分かれ目の位置で鋸で切り戻しているところです。残した枝が、これからの枝先になります。
付け根まで強く切り戻す(荒川区・6月)

建物に近すぎる、大きくなりすぎたといった理由で、木を小さくしなければならないことがあります。そのときは、枝の付け根近くまで強く切り戻すことがあります(強剪定)。
写真は、集合住宅の前の木を強く切り戻した直後の様子です。枝先に見える葉は、作業の後に芽吹いたものではありません。切り戻すときに、私たちが選んで最小限に残した葉です。
強剪定で葉を一枚も残さずに切ってしまうと、木は光合成ができず、体力を大きく落とします。そこで、次に枝を伸ばしてほしい位置の葉を選んで残し、木が回復するための力を確保しています。残した葉の位置が、これからの枝の向きを決めます。
強い切り戻しに耐えられるかどうかは、木の種類と、その木の元気さで決まります。強く切ると弱ってしまう木もあるため、切る前に必ず見極めます。
切り戻した後は、出てきた枝をすべて伸ばすのではなく、残す枝を選んで、ほかを間引く手入れを続けることで、形が整っていきます。
建物のすぐそばで切る(品川区・4月)

窓や外壁のすぐそばに植えられた木は、枝が建物に当たったり、窓をふさいだりします。
建物側の枝を切るときは、窓側・壁側に伸びる枝から順に、付け根で切り戻します。外側だけを刈りそろえても、建物側の枝は残ったままで、すぐにまた当たるようになるからです。
切り戻しのポイントまとめ
| ポイント | 理由 |
|---|---|
| 分かれ目か付け根で切る | ぶつ切りにすると細い枝が密集し、切り口が枯れ込む |
| 残す枝を先に決める | 残した枝が次の枝先になり、形が決まる |
| 強く切るときは木を見極める | 芽吹く力の弱い木は、強い切り戻しで弱る |
| 強剪定でも葉を選んで残す | 葉を全部落とすと木が体力を失う。残した葉が次の枝の向きを決める |
| 切った後は枝を選んで間引く | 出てきた枝を全部残すと、すぐに込み合う |
切り戻しと、内側の枝を抜く「透かし」の違いは、透かし剪定と刈り込みの違いでも説明しています。
自分でできること、頼んだほうがいいこと
自分でできるのは、手の届く高さの細い枝を、分かれ目で切ることです。剪定鋏で切れる太さが目安です。
頼んだほうがいいのは、鋸が必要な太さの枝、木全体を小さくする強い切り戻し、建物や窓にかかる高い位置の枝です。
各地域のご案内は、荒川区の植木屋・立川市の植木屋・品川区の植木屋をご覧ください。庭番(niwaban)は都内全域と隣接する三県よりご依頼を承っております。