庭のはなし

剪定した枝はどう捨てる?東京23区でのごみの出し方と、量が多いときの手段

剪定 2026-05-19 剪定した枝はどう捨てる?東京23区でのごみの出し方と、量が多いときの手段 この記事の内容23区の基本的なルール清掃事務所への持ち込み量が多いときの選択肢庭番(niwaban) は、処分費を金額に含めています「自分で切ったが、捨てられない」でも構いません 自分で庭木を切ったあと、多くの方が困るのがここです。 木を1本切ると、想像よりはるかに大量の枝が出ます。 高さ3mの木でも、切った枝を積むと軽トラックの荷台が埋まることがあります。 23区の基本的なルール 枝の出し方は区ごとに異なりますが、多くの区で共通しているのは次のような条件です。 長さを切りそろえる ── 50cm程度に切るよう定めている区が多いひもで束ねる ── ばらばらのままでは出せない一度に出せる量に上限がある ── 「1回◯束まで」といった制限可燃ごみの日に出す ── 区によって扱いが違う場合あり太さの上限 ── 幹のような太いものは受け付けないことがある 必ずお住まいの区のルールをご確認ください。 区のホームページや、配布されているごみ分別の冊子に載っています。「◯◯区 剪定枝 出し方」で検索すれば見つかります。 量の上限が、いちばんの壁になりますたとえば「1回3束まで」という区で、10束分の枝が出たとします。週2回の収集なら、全部出し終わるのに2週間かかります。そのあいだ、庭に枝を積んでおくことになります。 清掃事務所への持ち込み 多くの区で、自分で清掃事務所やごみ処理施設へ持ち込むことができます。収集を待たずに一度で片付けられるのが利点です。 ただし、次の点を事前に確認してください。 持ち込みに事前予約が必要か手数料がかかるか(重量制のことが多い)受付日時(平日のみのことが多い)車が必要(自家用車で運べる量か) こちらも区によって扱いが違うので、電話で確認するのが確実です。 量が多いときの選択肢 1. 何回かに分けて出す…

常緑樹と落葉樹、剪定の考え方はどう違う?見分け方と切ってよい時期

剪定 2026-07-22 常緑樹と落葉樹、剪定の考え方はどう違う?見分け方と切ってよい時期 この記事の内容見分け方落葉樹 ── 冬に、骨格を作る常緑樹 ── 春と秋。真冬は避ける切り方の考え方も違う早見表針葉樹は、また別です分からなければ写真を送ってください 「うちの木、いつ切ればいいですか」というご質問に答えるとき、最初に確かめるのが常緑樹か落葉樹かです。ここが分かれば、時期の判断は半分ついたようなものです。 見分け方 冬に葉があるかどうか、それだけです。 落葉樹 ── 秋に葉が色づいて落ち、冬は枝だけになる(モミジ、ケヤキ、ハナミズキ、サルスベリ、ウメ、コブシ)常緑樹 ── 一年中葉がついている(キンモクセイ、シラカシ、ツバキ、サザンカ、マサキ、モチノキ、マツ) 常緑樹も葉を落とさないわけではなく、古い葉から少しずつ入れ替わっています。ただ、一斉に落ちて丸裸になることはありません。 落葉樹 ── 冬に、骨格を作る 落葉樹の剪定は 12月から2月が本番です。理由は単純で、葉がないと枝ぶりがよく見えるからです。 どの枝が内側に向かっているか、どこで交差しているか、どこが混んでいるか。葉がある時期には見えないものが、冬にははっきり見えます。「木の骨格を作る」剪定は、この時期にしかできません。 木自身も休んでいるので、太い枝を落としても負担が小さく済みます。 夏はどうするか。 伸びすぎた枝を軽く整える程度にとどめます。夏に強く切ると、光合成をする葉を一度に失って木が弱ります。また、切り口から病気が入りやすい時期でもあります。 常緑樹 ── 春と秋。真冬は避ける 常緑樹の適期は 4〜6月と 9〜10月です。 いちばん避けたいのが真冬の強剪定です。常緑樹は冬も葉をつけて活動しているため、寒い時期に葉を大量に落とすと、寒風にさらされて枝先から枯れ込むことがあります。 「年末に庭をすっきりさせたい」というご要望は多いのですが、常緑樹については軽く整える程度にして、しっかり切るのは春を待つほうが安全です。この判断が、翌年の姿を分けます。…

桜は本当に切ってはいけない?「桜切る馬鹿、梅切らぬ馬鹿」の中身

剪定 2026-06-30 桜は本当に切ってはいけない?「桜切る馬鹿、梅切らぬ馬鹿」の中身 この記事の内容なぜ桜は切ってはいけないと言われるのかそれでも切らなければならない場合切るときの原則ご自身で切るかどうかの目安桜は「切る」より「見る」木です 「桜切る馬鹿、梅切らぬ馬鹿」。庭木にまつわることわざのなかで、いちばん有名なものだと思います。 ただ、これを「桜は絶対に切ってはいけない」と受け取ると、困ることがあります。実際には切らざるを得ない場面があるからです。 なぜ桜は切ってはいけないと言われるのか 理由は傷のふさがり方にあります。 木は枝を切られると、切り口を内側から巻き込むようにして塞いでいきます。この速さが木によって違います。 桜、とくにソメイヨシノは、この巻き込みが遅い木です。傷が開いたままの期間が長くなり、そのあいだに腐朽菌(木を腐らせる菌)が入り込みます。菌が幹の内部に回ると、外からは分からないまま中が空洞になっていきます。 太い枝を切るほど傷が大きく、リスクも上がります。これが「桜切る馬鹿」の中身です。 一方の梅は、切ることで枝が更新され、花付きが良くなります。放っておくと枝が混んで花が減るので、切らないほうが馬鹿というわけです。同じ「切る」でも、木によって結果が正反対になります。 それでも切らなければならない場合 次のような場合、切らない選択肢はありません。木の健康より、人の安全が先です。 枝が電線に接している、または接しそう道路や隣家に大きくはみ出して、通行や生活に支障が出ている枯れ枝が落ちてきている台風で折れる恐れがある この場合は、リスクを最小にする切り方をします。 切るときの原則 時期は落葉期(11月〜2月) 葉が落ちて休眠している時期に切ります。菌の活動も鈍く、木の負担も小さくて済みます。 避けたいのは、花が終わった直後から梅雨にかけてです。この時期は菌が活発で、樹液も動いています。 太い枝を切らない これが最も大事です。細い枝であれば、傷は小さく、比較的早く塞がります。 どうしても太い枝を落とす必要があるときは、一度に根元から落とさず、細い枝の分岐点まで戻して切ります。 残した枝が水を吸い上げるので、切り口が乾きにくくなり、巻き込みが進みやすくなります。 切り口を残さない・処理する 枝の付け根には「ブランチカラー」と呼ばれる少し膨らんだ部分があります。ここを傷つけずに、その外側で切ります。ここが傷を塞ぐ働きをするためです。 太い枝を落とした場合は、切り口に癒合剤(保護剤)を塗って菌の侵入を抑えます。 枝を裂かない 太い枝は重いので、一気に切ると自重で裂けて、幹の樹皮まで剥がれることがあります。必ず何回かに分けて、先端側から短く落としてから、最後に付け根を切ります。 桜の異変に気づいたら幹からキノコが出ている、樹皮がめくれて中がスカスカしている、幹の根元におがくずのような粉が溜まっている。こうした兆候があれば、内部が傷んでいる可能性があります。倒れる前に見せてください。 ご自身で切るかどうかの目安 手が届く範囲の細い枝 ── ご自身で切っても構いません。落葉期に、分岐点で脚立が必要な高さ、太い枝、電線が近い…

庭木の剪定時期はいつ?樹種別カレンダーと、切ってはいけない時期

剪定 2026-07-29 庭木の剪定時期はいつ?樹種別カレンダーと、切ってはいけない時期 この記事の内容まず、大きく4つに分ける落葉樹 ── 葉が落ちてから常緑広葉樹 ── 真冬に強く切らない針葉樹(松) ── 年2回、それぞれ違う作業花木 ── 花芽がいつできるかで決まる時期を外してでも、切ったほうがいい場合迷ったら聞いてください 剪定でいちばん失敗が多いのは、切り方ではなく時期です。 同じ切り方をしても、時期を外すと「翌年花が咲かない」「枝先から枯れ込む」「切ったところから病気が入る」といったことが起こります。逆に言えば、時期さえ合っていれば多少荒くても木は元気に戻ります。 まず、大きく4つに分ける 庭木は、剪定の考え方で次の4つに分かれます。ご自宅の木がどれに当たるかを知っておくと、迷わなくなります。 分類代表的な木基本の時期落葉樹モミジ、ケヤキ、ハナミズキ、サルスベリ葉が落ちた休眠期(12〜2月)常緑広葉樹キンモクセイ、シラカシ、ツバキ、サザンカ芽吹き後(4〜6月)と秋(9〜10月)針葉樹(マツなど)クロマツ、アカマツ、マキみどり摘み(4〜5月)ともみあげ(11〜12月)花木ツツジ、アジサイ、ウメ、サクラ花が終わった直後 落葉樹 ── 葉が落ちてから 12月から2月が基本です。葉が落ちて枝の形がはっきり見えるので、どこを抜くか判断しやすくなります。木も休眠しているので、大きく切っても負担が小さくて済みます。 夏に伸びすぎた枝を軽く整えるのは構いませんが、夏に強く切ると、木が弱ります。 光合成をする葉を一度に失うためです。 サルスベリだけは例外的に強く切れますサルスベリは毎年こぶし状の同じ位置で切り詰める仕立てが一般的で、冬にかなり強く詰めても春には元気に芽を吹きます。ただし切る位置を毎年変えると形が崩れるので、前年の切り口を見てから切ります。 常緑広葉樹 ── 真冬に強く切らない キンモクセイ、シラカシ、マサキ、レッドロビンなど。4〜6月と9〜10月が適期です。 いちばんやってはいけないのが、真冬の強剪定です。常緑樹は冬も葉で活動しているため、寒い時期に葉を大量に落とすと、寒風で枝先から枯れ込むことがあります。 「年末に庭をきれいにしたい」というお気持ちはよく分かるのですが、常緑樹は軽く整える程度にとどめ、しっかり切るのは春を待ったほうが安全です。 針葉樹(松) ── 年2回、それぞれ違う作業 松は他の木と作業がまったく違います。…

シマトネリコが大きくなりすぎた。小さくできる?切り方と時期

剪定 2026-06-23 シマトネリコが大きくなりすぎた。小さくできる?切り方と時期 この記事の内容なぜここまで大きくなるのかどこまで小さくできるか落ち葉と、ご近所のこと伐採という選択肢まず見せてください 「植えたときは膝くらいだったのに、いま2階の窓を越えている」。 シマトネリコのご相談は、ほぼ全部この形で始まります。ここ20年ほど、シンボルツリーとして非常に多く植えられた木で、いま各地で同じことが起きています。 なぜここまで大きくなるのか シマトネリコは、日本の庭木のなかでもとくに成長が早い部類です。暖かい地域の木で、条件が合うと年に1m近く伸びることもあります。関東でも10mを超えている例を見かけます。 しかも株立ち(根元から複数の幹が立つ形)で売られていることが多く、幹が何本もあるぶん、横にも広がります。 苗木のときの姿からは想像しにくいのですが、放っておけば「庭木」ではなく「樹木」になります。 どこまで小さくできるか 結論から言うと、かなり小さくできます。 シマトネリコは強く切っても芽を吹く力が強い木です。 ただし、やり方と時期を守る必要があります。 時期は春から初夏(4〜7月) シマトネリコは暖かい地域の木なので、寒さに弱いという性質があります。 真冬に強く切ってはいけません。 葉を大量に落とした状態で寒風にさらされると、枝先から枯れ込みます。ひどいときは株ごとだめになります。 強く切るなら、新芽が動き出したあと、そして寒くなる前に回復できる時期。4月から7月が安全です。 軽く整えるだけなら、真夏と真冬を避ければ問題ありません。 高さを落とすときは「切り替え」で てっぺんを水平にバサッと切ると、切り口から一斉に芽が吹いて、箒のような不自然な形になります。 下のほうにある枝の分岐点まで戻して、そこで切る。 これを「切り替え」と言います。残した枝が新しい先端になるので、形が自然に見え、その後の伸び方も落ち着きます。 株立ちは、幹の本数を減らす 株立ちの場合、幹の何本かを根元から抜いてしまうという手があります。 5本立ちを3本に減らすと、全体のボリュームが一気に落ちて、風通しも良くなります。残す幹は、太さと立ち上がりの角度を見て決めます。この判断が仕上がりを分けます。 一度で全部やろうとしない「屋根の高さから、2mまで下げたい」というご要望をいただくことがあります。可能ですが、一度でやると木が弱り、切り口から一斉に徒長枝が出て、翌年もっと手に負えなくなります。2年に分けたほうが、結果的に早くきれいに収まります。 落ち葉と、ご近所のこと シマトネリコは「常緑」とされますが、実際には冬から春にかけてかなり葉を落とします(半常緑)。しかも小さな葉が大量に散るので、掃きにくい。 道路際や隣家との境に植えてある場合、落ち葉のご相談につながりやすい木です。枝を透かして総量を減らすと、落ち葉もそのぶん減ります。 伐採という選択肢 正直にお伝えすると、切ってしまったほうがいい場合もあります。 家の基礎や配管に根が近づいている毎年切っても、1年で元に戻ってしまう隣家とのあいだで繰り返し問題になっている手入れの費用が負担になっている…

透かし剪定とは?刈り込みとの違いと、翌年の枝の出方が変わる理由

剪定 2026-07-15 透かし剪定とは?刈り込みとの違いと、翌年の枝の出方が変わる理由 この記事の内容刈り込み ── 外側の面をそろえる透かし剪定 ── 枝を根元から抜く何が変わるのかそれでも刈り込むもの庭番(niwaban) は、原則として透かします 庭木の手入れには、大きく2つのやり方があります。刈り込みと透かし剪定です。 同じ「切る」でも、結果はまったく違います。しかも違いが出るのは作業した日ではなく、翌年です。 刈り込み ── 外側の面をそろえる 伸びた枝の先を、外周に沿ってバサバサと切りそろえていくやり方です。生垣を刈るときの、あの動きです。 利点は早いこと。 見た目もその日のうちにすっきりします。 問題は、翌年の芽の出方です。 枝は先端を切られると、切り口のすぐ下から複数の芽を吹きます。1本切ると、そこから2本3本と出てくる。これを毎年くり返すと、外側だけ枝が密集し、中は日が当たらず枯れ込んだ状態になります。 外から見ると緑の塊、中を覗くと枯れ枝だらけ。放置された生垣がこうなっているのを、よく見かけると思います。 透かし剪定 ── 枝を根元から抜く 一方の透かしは、混み合った枝を、付け根から外していくやり方です。先端を切るのではなく、その枝を丸ごと1本なくします。 だから枝の総数が減ります。減った枝の分だけ、中まで光と風が入るようになります。 手間はかかります。 どの枝を残してどれを抜くかを、1本ずつ見て決めるからです。刈り込みなら30分で終わる木に、2時間かかることもあります。 何が変わるのか 次に手を入れるまでの間隔が延びる 刈り込みは切った先から芽が増えるので、翌年もっと茂ります。透かしは枝そのものを減らすので、戻るまでに時間がかかります。 年1回で保てるか、年2回必要になるか。長い目で見ると、この差が費用に効いてきます。 落ち葉が減る 単純な話で、枝が減れば葉も減ります。ご近所への落ち葉のご相談をいただいたとき、私たちが透かしを勧めるのはこのためです。 病気と虫が減る…

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