庭木の剪定時期はいつ?樹種別カレンダーと、切ってはいけない時期
庭木の剪定時期はいつ?樹種別カレンダーと、切ってはいけない時期
剪定でいちばん失敗が多いのは、切り方ではなく時期です。
同じ切り方をしても、時期を外すと「翌年花が咲かない」「枝先から枯れ込む」「切ったところから病気が入る」といったことが起こります。逆に言えば、時期さえ合っていれば多少荒くても木は元気に戻ります。
まず、大きく4つに分ける
庭木は、剪定の考え方で次の4つに分かれます。ご自宅の木がどれに当たるかを知っておくと、迷わなくなります。
| 分類 | 代表的な木 | 基本の時期 |
|---|---|---|
| 落葉樹 | モミジ、ケヤキ、ハナミズキ、サルスベリ | 葉が落ちた休眠期(12〜2月) |
| 常緑広葉樹 | キンモクセイ、シラカシ、ツバキ、サザンカ | 芽吹き後(4〜6月)と秋(9〜10月) |
| 針葉樹(マツなど) | クロマツ、アカマツ、マキ | みどり摘み(4〜5月)ともみあげ(11〜12月) |
| 花木 | ツツジ、アジサイ、ウメ、サクラ | 花が終わった直後 |
落葉樹 ── 葉が落ちてから
12月から2月が基本です。葉が落ちて枝の形がはっきり見えるので、どこを抜くか判断しやすくなります。木も休眠しているので、大きく切っても負担が小さくて済みます。
夏に伸びすぎた枝を軽く整えるのは構いませんが、夏に強く切ると、木が弱ります。 光合成をする葉を一度に失うためです。
サルスベリだけは例外的に強く切れます
サルスベリは毎年こぶし状の同じ位置で切り詰める仕立てが一般的で、冬にかなり強く詰めても春には元気に芽を吹きます。ただし切る位置を毎年変えると形が崩れるので、前年の切り口を見てから切ります。
常緑広葉樹 ── 真冬に強く切らない
キンモクセイ、シラカシ、マサキ、レッドロビンなど。4〜6月と9〜10月が適期です。
いちばんやってはいけないのが、真冬の強剪定です。常緑樹は冬も葉で活動しているため、寒い時期に葉を大量に落とすと、寒風で枝先から枯れ込むことがあります。
「年末に庭をきれいにしたい」というお気持ちはよく分かるのですが、常緑樹は軽く整える程度にとどめ、しっかり切るのは春を待ったほうが安全です。
針葉樹(松) ── 年2回、それぞれ違う作業
松は他の木と作業がまったく違います。
- みどり摘み(4〜5月) ── 春に伸びる新芽(みどり)を、手で摘んで長さをそろえます
- もみあげ(11〜12月) ── 古い葉を手でむしり取り、枝に日と風を通します
どちらも手作業です。刈込みバサミや機械で刈ると、葉が途中で切れて先が茶色く枯れ、松らしい姿になりません。
詳しくは松の剪定の記事にまとめています。
花木 ── 花芽がいつできるかで決まる
ここがいちばん間違えやすいところです。多くの花木は、花が終わったあとの数か月で、翌年の花芽を作ります。 その時期に切ると、花芽ごと落としてしまいます。
- ツツジ・サツキ ── 花が終わった直後(5〜6月)に。7月以降に切ると翌年咲きません
- アジサイ ── 花後すぐ(7月中まで)。秋以降に切ると花芽を落とします
- ウメ ── 花後(3月頃)と落葉期。「梅切らぬ馬鹿」と言われるとおり、切ったほうが花付きが良くなります
- サクラ ── 原則として切らない。どうしても必要なら落葉期に、細い枝だけ
「桜切る馬鹿、梅切らぬ馬鹿」の意味
桜は切り口から腐朽菌が入りやすく、傷がふさがるのに時間がかかります。太い枝を切ると、そこから幹の内部が腐っていくことがあります。一方で梅は切ることで枝が更新され、花付きが良くなります。同じ「切る」でも、木によって結果が正反対になるという教えです。
時期を外してでも、切ったほうがいい場合
原則は上のとおりですが、次のような場合は時期を待つべきではありません。
- 枝が電線に接している、または接しそう
- 道路や隣家に大きくはみ出していて、通行や生活に支障が出ている
- 台風が近づいており、倒れる・折れる恐れがある
- 枯れ枝が落ちてきている
木の健康より、人の安全が先です。この場合は時期に関係なく手を入れます。
迷ったら聞いてください
ご自宅の木が何なのか分からない、という方がほとんどです。それで問題ありません。写真を撮って送っていただければ、樹種と、いつ切るのがいいかをお答えします。
お電話に出るのは実際に伺う職人です。「今切っていいか」だけのご相談でも構いません。
あわせて読みたい
常緑樹と落葉樹、剪定の考え方はどう違う?見分け方と切ってよい時期
「うちの木、いつ切ればいいですか」というご質問に答えるとき、最初に確かめるのが常緑樹か落葉樹かです。ここが分かれば、時期の判…
2026-07-22
透かし剪定とは?刈り込みとの違いと、翌年の枝の出方が変わる理由
庭木の手入れには、大きく2つのやり方があります。刈り込みと透かし剪定です。 同じ「切る」でも、結果はまったく違います。しかも…
2026-07-15
桜は本当に切ってはいけない?「桜切る馬鹿、梅切らぬ馬鹿」の中身
「桜切る馬鹿、梅切らぬ馬鹿」。庭木にまつわることわざのなかで、いちばん有名なものだと思います。 ただ、これを「桜は絶対に切っ…
2026-06-30
その木、いつでもご相談ください。
お電話は職人直通です。その日のうちにお返事し、お急ぎなら当日に伺える場合もあります。お見積りは無料、枝の処分費まで含めた金額をお出しします。
受付 8:00 – 18:00/年中無休 ・
対応エリア:東京23区(杉並区・世田谷区・練馬区を中心に)