シマトネリコが大きくなりすぎた。小さくできる?切り方と時期

シマトネリコが大きくなりすぎた。小さくできる?切り方と時期


「植えたときは膝くらいだったのに、いま2階の窓を越えている」。

シマトネリコのご相談は、ほぼ全部この形で始まります。ここ20年ほど、シンボルツリーとして非常に多く植えられた木で、いま各地で同じことが起きています。

なぜここまで大きくなるのか

シマトネリコは、日本の庭木のなかでもとくに成長が早い部類です。暖かい地域の木で、条件が合うと年に1m近く伸びることもあります。関東でも10mを超えている例を見かけます。

しかも株立ち(根元から複数の幹が立つ形)で売られていることが多く、幹が何本もあるぶん、横にも広がります。

苗木のときの姿からは想像しにくいのですが、放っておけば「庭木」ではなく「樹木」になります。

どこまで小さくできるか

結論から言うと、かなり小さくできます。 シマトネリコは強く切っても芽を吹く力が強い木です。

ただし、やり方と時期を守る必要があります。

時期は春から初夏(4〜7月)

シマトネリコは暖かい地域の木なので、寒さに弱いという性質があります。

真冬に強く切ってはいけません。 葉を大量に落とした状態で寒風にさらされると、枝先から枯れ込みます。ひどいときは株ごとだめになります。

強く切るなら、新芽が動き出したあと、そして寒くなる前に回復できる時期。4月から7月が安全です。

軽く整えるだけなら、真夏と真冬を避ければ問題ありません。

高さを落とすときは「切り替え」で

てっぺんを水平にバサッと切ると、切り口から一斉に芽が吹いて、箒のような不自然な形になります。

下のほうにある枝の分岐点まで戻して、そこで切る。 これを「切り替え」と言います。残した枝が新しい先端になるので、形が自然に見え、その後の伸び方も落ち着きます。

株立ちは、幹の本数を減らす

株立ちの場合、幹の何本かを根元から抜いてしまうという手があります。

5本立ちを3本に減らすと、全体のボリュームが一気に落ちて、風通しも良くなります。残す幹は、太さと立ち上がりの角度を見て決めます。この判断が仕上がりを分けます。

一度で全部やろうとしない

「屋根の高さから、2mまで下げたい」というご要望をいただくことがあります。可能ですが、一度でやると木が弱り、切り口から一斉に徒長枝が出て、翌年もっと手に負えなくなります。2年に分けたほうが、結果的に早くきれいに収まります。

落ち葉と、ご近所のこと

シマトネリコは「常緑」とされますが、実際には冬から春にかけてかなり葉を落とします(半常緑)。しかも小さな葉が大量に散るので、掃きにくい。

道路際や隣家との境に植えてある場合、落ち葉のご相談につながりやすい木です。枝を透かして総量を減らすと、落ち葉もそのぶん減ります。

伐採という選択肢

正直にお伝えすると、切ってしまったほうがいい場合もあります。

  • 家の基礎や配管に根が近づいている
  • 毎年切っても、1年で元に戻ってしまう
  • 隣家とのあいだで繰り返し問題になっている
  • 手入れの費用が負担になっている

シマトネリコは成長が早いぶん、維持にも手間がかかり続けます。「小さく保ち続ける」ことにかかる費用と、一度伐採する費用を比べて決めるのが現実的です。

なお、切り株を残すと芽が出て何度も生えてくることがあるので、伐採するなら抜根までやってしまうほうが後が楽です。

まず見せてください

高さ、幹の本数、隣との距離。それを見ないと「小さくできます」とも「切ったほうがいい」とも言えません。

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